モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース2」感想ネタバレあり解説 続編も手が込んでてすごい!!

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

アメコミを好きになったきっかけはスパイダーマンであることに間違いありません。

ピーターと同じ年頃に巡り合ったのも大きいですが、何より誰もがぶつかる思春期ならではの壁に悩み葛藤し、大きな犠牲を払ってまでも責任を全うしようとする姿に、どこか自分を重ねてしまうからです。

もちろんピーターとは比べ物にならないほど小さい壁でしたがw

 

しかしやはり僕も中年になり、何度も同じようにもがき苦しみながらも成長するピーターの姿に気持ちがリンクすることは少なくなりました。

だからトム・ホランドが演じたスパイディも、このスパイダーバースももう自分のことのようには見ておりません。

 

こういう気分になってるのも昨今の「アメコミ疲れ」から来てる部分も大きいですが、それでもずっと追いかけてきたスパイダーマンの、しかも革新的な映像で描かれた「アニメーション映像」ですから、今の時代を見届けるという意味でも目に焼き付けたいと思います。

 

ただ、このスパイダーバースは3部作の中の2作目にあたる作品のため、続編とつなぐ橋渡しのような形になってたらいやだなぁというのが、観賞前の自分の不安要素。

そんな不安と期待をこめつつ、早速観賞してまいりました!!

 

 

作品情報

1960年代にコミックで初登場して以来、映画やアニメーション、小説など様々なクリエイターらによって「親愛なる隣人」として我々のそばで輝き続けたスパイダーマン。

 

そんなスパイダーマンが、異なる世界線に存在するスパイダーマンたちと共に、成長を遂げながら敵と戦う姿を「まるでコミックが動いてるかのような革新的アニメーション映像によって描かれた大ヒット作の続編。

 

 

前作で開かれたマルチバースの世界を舞台に、前作以上の存在するスパイダーマンたちと出会う主人公が、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という、勝利と引き換えに愛する人の犠牲を受けてきたスパイダーマンの決められた「運命」に対し、世界も愛する人も救って見せると抗う姿を描く。

 

 

21ジャンプストリート」や「LEGOムービー」シリーズなどをヒットさせたフィル・ロード&クリス・ミラーが製作した前作は、様々な媒体で描かれてきたスパイダーマンを、あらゆるコミックのテクニックで表現し差別化を図るという手の込んだ作りと、主人公のように「誰でもヒーローになれる」というメッセージ性が高く評価され、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。

 

既に海外で公開されている本作の評価もすこぶる高く、前作を超えたとまで言われている。

 

キャラクターボイスを務める声優陣も豪華。

マイルス役のシャメイク・ムーアや、グウェン役のヘイリー・スタインフェルド、ピーター・B・パーカー役のジェイク・ジョンソンなど前作から登場するキャラは続投。

 

今回「スパイダー・ソサエティ」のリーダーとして君臨するミゲル・オハラの声を、「ムーンナイト」や「X-MEN:アポカリプス」などアメコミキャラを多く演じてきたオスカー・アイザックが、スパイダー・パンクの声を「ブラックパンサー」に出演したダニエル・カルーヤが、今回のヴィランとされるザ・スポットの声をウェス・アンダーソン監督作品でおなじみのジェイソン・シュワルツマンが担当する。

 

 

MCUでも現在進行中の「マルチバース」路線。

複雑な世界観と作り手の都合でなんでもありな物語性に、徐々に「アメコミ疲れ」の声が上がるアメコミ映画の危機を、本作は救うことができるのか。

 

前作を超えるスケールで送るスパイダーバースの扉(ポータル)が、今、開く!!

 

 

 

 

あらすじ

 

ピーター・パーカー亡き後、スパイダーマンを継承した高校生マイルス(CV:シャメイク・ムーア)。

友の戦ったグウェン(CV:ヘイリー・スタインフェルド)と再会した彼は、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマンたちが集う、マルチバースの中心へとたどり着く。

 

そこでマイルスが目にした未来。それは愛する人と世界を同時に救えないという、かつてのスパイダーマンたちが受け入れてきた「哀しき定め」だった。

 

それでも両方を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、その大きな決断が、やがてマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こす。

 

〈運命〉を変えようとするマイルスの前に立ちはだかる、無数のスパイダーマンたち。

 

史上かつてない、スパイダーマン同士の戦いが始まる!(HPより抜粋)

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キャラクター紹介

  • マイルス・モラレス(スパイダーマン)…ブルックリンに住む高校生で、ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承。スーパーヒーローとしての試練を乗り越え一人前になったかと思いきや、今作でスパイダーマンの哀しき運命に直面する。
  • グウェン・ステイシー(スパイダー・グウェン)…マイルスが密かに恋心を抱き、彼のよき理解者でもあるスパイダーウーマン。高校のバンドではドラマーで、自信に満ち溢れたスーパーヒーロー。

 

  • ミゲル・オハラ(スパイダーマン2099)…マルチバースの秩序を守るため、各ユニバースから最強のスパイダ ーマンたちを結集させたスパイダ ー・ソサエティを創設。悪党たちを捕まえてそれぞれのユニバースに連れ戻すことを使命とし、真面目で厳格な性格の持ち主。
  • ピーター・B・パーカー(スパイダーマン)withメイデイ…マイルスの師匠的な存在。メイデイはピーターとメリー・ジェーン・パ ーカーの娘で、スパイダーセンス、スキル、反射神経、可愛さ全てにおいてすでに卓越したスーパーパワーを見せる将来有望な存在。

 

  • パヴィトル・プラパカール(スパイサー・インディア)…マンハッタンとムンバイを掛け合わせたムンバッタン出身。蜘蛛に噛まれて力を得た他のスパイダーピープルと違い、神秘的なシャーマンによって力を獲得。陽気で楽観主義者。
  • ジェシカ・ドリュー(スパイダーウーマン)…今まさに妊娠中!颯爽とバイクを乗りこなす、超クールなスパイダーウーマン。生まれてくる子供のためにも世界の平和を守ることに全力を尽くし、グウェンを含む次世代のスパイダーピープルたちの優れた指導者でもある。

 

  • ベン・ライリー(スカーレット・スパイダー)…別次元のピーター・パーカーのクローンでありスパイダー・ソサエティのメンバー。
  • ホバート・”ボビー”・ブラウン(スパイダーパンク)…名前通りパンクな見た目が特徴的で、ギターをかき鳴らし、ロックの力で悪に立ち向かう。

(HPより抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

これら以外にも相当数のスパイダーマンが登場するとされているため、よほどのファンでない限りすべてを把握することは不可能かと思います。

キャラも大事だけど僕は全体的な部分を楽しめればいいかなと。

ここから観賞後の感想です!!

 

感想

マルチバースの新たな可能性を描いた続編。

孤独な戦いを背景に、それでも運命に抗う少年の成長と危機を描いた、涙なしでは見られない作品でした。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ

アース65.グウェンはマイルスに会いたがっている。

唯一の友人だったピーターは、学校でいじめられていたことから特別になりたい一心で薬物を投与しリザードマンに変身。

正体を知らずに倒したグウェンは、彼がピーターだと知り絶望。さらには警察署長である父から容疑者扱いされてしまう。

 

誰からも認めてもらえない苦しみ、誰にも打ち明けられない悩みから、常に苛立ちを募らせていた。

 

そんな時、現代アート美術館にバルチャーが登場。

別の並行世界のポータルから落ちてきたバルチャーに苦戦を強いられるグウェンだったが、新たにに別のポータルが開き、スパイダーマン2099がとスパイダーウーマンが登場。

 

尖った爪や様々な技で対峙する2099、そして妊娠中であるにもかかわらずバイクにまたがって縦横無尽に攻撃を仕掛けるスパイダーウーマン、そして全ての意識を集中させ、民間人に怪我ひとつ負わさず危機を乗り越えたグウェンの勝利となった。

 

しかし父である署長は、弱ったグウェンに銃口を向ける。

この状況を打破するために、そして我慢の限界だったグウェンはとうとう正体を明かす。

規則は守るモノ、そう信条を掲げる父は、娘であるグウェンに対しても、嘘をつかれたことから銃を降ろさなかった。

 

深く傷ついたグウェンを、2099ことミゲルはスパイダーウーマンことジェシカの後押しもあって、ポータルを開きスパイダーソサエティへ招くのだった。

 

 

一方マイルスのいるアース1610。

三者面談を控えていたマイルスだったが、体中に無数のポータルを持つザ・スポットと名乗るヴィランと戦うことに。

穴を通された物体は別の穴へと抜けてしまう特殊能力を持つ非常に厄介な相手であり、母親に面談遅れるとメッセージを送る余裕な姿を見せるも苦戦していた。

 

なんとか彼を攻略しウェブでしばりつけたマイルスは、急いで三者面談に向かう。

進路希望表に物語を感じないと告げる教師は、マイルスが一体どんな未来予想図を描いてるのかを問う。

すると科学の授業の成績が優秀であることや、平行世界が存在すること、もし次元を超えることができればいつだってグウェンに会いに行けるという下心もあり、ニュージャージー州にあるプリンストン大学への進学希望を打ち明ける。

 

遠くに行きたいと告げる息子にブルックリンから出るなと告げる両親。

そこへ再びザ・スポットが暴れ出した通報が父の元へ入り現場へ急行、マイルスも再びスパイダーマンになるべく強引に面談を終わらせる。

 

いつまでも親の言いなりにはなりたくないというマイルスの思いを知った母は、心配を募らせていくのだった。

 

 

スポットは、かつてキングピンの研究所でDr.オクトパスと共に働いていた研究員だった。

しかし加速器を完成させる手前でマイルスに邪魔をされ、加速器の破壊と共に光を浴びてしまい、自らがポータルになってしまった。

親にも会えないどころか仕事すらもできない、全てを奪われてしまった彼はマイルスに深い恨みを持っており、彼の全てを奪おうと襲い掛かるのであった。

 

しかし自分で自分の尻を蹴ってしまい、ポータルへと落ちてしまう。

 

一生出られないかもしれないと一瞬考えたスポットだったが、様々なポータルから様々な並行宇宙へと繰り出せる力を身に付けることに成功。

LEGOで出来た世界や、ヴェノムに登場したコンビニエンスストアなどに顔を出し、マルチバースを錯乱させようと画策するのだった。

 

 

父の署長就任パーティーへ向かうマイルスだったが、遅れたことで両親からきつい説教を喰らう。

面談の件もあってか、マイルスの行動や言動をたしなめる両親に対し、自分がスパイダーマンであることを言えない事情もあり、つい適当に返事をしてしまうマイルス。

 

2か月の外出禁止を喰らったマイルスだったが、天井からポータルが開きグウェンと再会。

スパイダーマンなら外出OKっしょと誘われ、二人で街をスウィングしながら近況を語り合う。

 

グウェンがマイルスのいる世界に来た本当の理由は、彼に会うことだけでなく、スポットがいたアジトを検証することが目的だった。

それを知らずにグウェンとの再会に喜ぶマイルスは、彼女と距離を縮めたいが縮められない複雑な思いを膨らませる。

 

それは「どの世界でもグウェンは恋人を失ってしまう」という運命。

互いが思いを募らせる一方で、一定の距離を越えてはいけない掟だったのだ。

 

両親にグウェンを紹介すると、グウェンは任務の進捗をソサエティ本部から促され、本来の仕事に戻ることに。

グウェンの前でほほ笑むマイルスを見た母親は、彼が両親の前で口に出せない理由はこれかと勘づき、一旦外出禁止を解除、彼女の元へ向かうよう促す。

 

マイルスは透明になってグウェンの後を追うと、スポットのアジトで調査している彼女を見つける。

スポットはダークパワーを増幅させるために、あちこちのポータルから各並行世界にあるアルケミックスの加速器を起動させ力を蓄えようとしている計画を知る。

 

マイルスは自分が生んでしまったモンスターであること、それ以上に彼の陰謀のヤバさを肌で感じ、グウェンが開けたポータルに飛び込むのだった。

 

果たしてマイルスはスポットの計画を阻止できるのか。

そしてたくさんのスパイダーマンから、何故追われることになるのか。

 

 

・・・というのが序盤のあらすじです。

 

そうか、運命共同体だったのか。

前作があまりノレなかったということもあっての本作。

2部作としての前編、さらには3部作の真ん中ということもあって、全体的に橋渡し的な内容の作品だったせいか、物語としての起伏にムラがあったなぁというのが率直な感想。

 

特に終盤に入る段階で、ソサエティから何とか自分の世界に戻れたものの、そこは別の世界だったこと、さらには自分そっくりの少年がプロウラーになっていたという衝撃的な展開になっていくのをやたら時間をかけて描いていたのが、どうも山場を作り過ぎていてムラがあったなぁと。

 

次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」へのクリフハンガーとして描かなくてはならない構成であるのを十分理解したうえで、そこは自分の世界に帰るところで切ってもよかったのではと。

 

しかしながら2099やスパイダーウーマンがマイルスを止めようと追跡する中で、グウェンが彼の意志に賛同する仲間(ペニーパーカーにスパイダーマンノワール、スパイダーハムがいました)と共に助けに向かう姿で締めくくるのは、次回作に大いなる期待を抱かせた結末だったのではないでしょうか。

 

 

ぶっちゃけ「うーん」と思ったのは作品単体としての構成の起伏に関してくらいで、あとは目まぐるしいスピードとテンポで気持ちよく楽しめた作品でしたね。

 

マイルスの葛藤や悩みみたいなのは、これまで描かれてきたスパイダーマン、ピーター・パーカーとほぼ同等のモノ、もしくはその延長だったので、そこまで深く彼に気持ちが入ることはなかったのですが、個人的にはグウェンのエピソードと、ピーター・B・パーカーに涙しました。

 

マイルスの前ではいつもニコニコしながら冗談を言える女性でしたが、自分の世界ではとにかく息苦しくて仕方なかったんだなという現状が描かれており、これはマイルスの比じゃねえぞと感情移入。

 

色んなスパイダーマンを見てきましたが、たいてい恋人だったりメイおばさん、MCU版で言えばトニーというメンターがいたことで心の支えや道標になってくれてましたが、そういった存在が誰一人いない中で敵と戦わなくてはいけない、さらにはせっかく仲良くなったマイルスという親友と二度と会えない現状が、彼女をさらに追い詰めてたんだなぁと。

 

署長である父にも冷たい態度を取るけど、父と娘という関係になればいつだってハグができる間柄であったのは唯一の心の拠り所だったんだろうなぁ、そんな父に銃口を向けられるなんてこんなつらいことねえよ…。

 

 

そしてピーター・B・パーカーに関して。

これはもう物語の解説をしないと始まらない。

 

そもそもなぜマイルスが2099らに追われなきゃいけなくなったかというと、マイルスのいるアース1610には既にスパイダーマンが存在していたんだけど、アース42にいるはずのクモにマイルスが噛まれてしまったことで、イチ地球イチスパイダーマンの秩序に乱れが生じてしまったことがきっかけ。

 

本来ならマルチバースのポータルが開くことなくキングピンを倒せた予定だったのに、マイルスがスパイダーマンになってしまったことで、キングピンは倒されることなく加速器を起動してしまったことから、今回マルチバースのポータルが開き、異常分子とされる人物が他の世界で暴れ、それを管理しなくてはいけなくなったのがミゲルの務めという流れ。

 

しかも全宇宙のスパイダーマンには、大事な人を失わなくてはいけないという掟があり、それを受け入れなくてはいけない、しかもいつどこでそのクエストが起きるかまで調べられるという「カノンシステム」というものが存在する始末。

このクエストをやらないと他の世界にまで影響が出てしまうという、まるで蜘蛛の糸のような「運命共同体」だったことが明かされます。

 

それを受け入れたくないことで、マイルスは追われる身となってしまうわけです。

 

師匠に当たるピーターは、マイルスの暴走を必死で説得しようと試みますが、それでも全てを救う覚悟があるとピーターの救いを拒否するマイルス。

 

その時ピーターは、なぜ自分が子供が欲しいと思ったかを語るんですよ。

それはマイルスと出会ったからだと。

実際はいつでもポータルを開けられるデバイスでマイルスと会えるんだけど、子供が欲しいと思った当時は、誰かを育てることへの喜びをもう一度感じたいと思って、よりを戻したMJとの間に子を授かったわけです。

 

スパイダーマンは必ず誰かを失うという代償がありながらも、それと同じような喜びがきっと待っていると説得するピーターの言葉に、僕はなぜか涙を流したのであります。

 

そうなのよマイルス、秩序を乱してでも自分の意志を貫きたい君の気持ちは大いに尊敬に値するのだけど、人生って喪失と再生の繰り返しだったり、悲哀と歓喜の連続なわけよ、だから人生は尊いんだけども…と勝手にマイルスに心の中で語りかけていたのでありますw

 

きっとこのカノンシステムに対する対策、もしくは運命共同体であるスパイダーマンたちが本当にそうでなくてはならないのかといった問題と解決は次回作で回収されるんでしょうけど、今はマイルスの暴走を簡単には賛同できないなぁとピーターの言葉から湧き出たのであります。

 

 

あとはもう、アニメーターたちのとんでもねえ仕事っぷりですよ。

前作であれだけキャラの差別化を図ったアニメーション映像に驚いたわけですけど、今回は数がもっと増えて、しかも前作以上にダイナミックでパワフルで繊細な色彩でエモーショナルなアクションと映像を作り出したんですからそりゃもうすげえの一言です。

 

どことなくグウェンの世界の映像が紫を基調とした淡い水彩画タッチで、本作の中で一番絵画的なアニメーションでしたよね。

そこにCGタッチのアニメーションを駆使したマイルスの世界だったり、切り貼りしたパッチワーク感覚のスパイダーパンクだったり、紙媒体の質感のバルチャーやスパイダーマンインディアの住むムンバッタン、LEGOの世界に、果ては実写映像とのコラボレーションとまできたもんだ!!

 

色んなサイトがトビー・マグワイアたちをはじめとした実写スパイダーマンとの共演を予想してましたけど、さすがにそこまでのサプライズはありませんでした。

 

ですが、前作でプロウラー、アーロンおじさんの声を担当したドナルド・グローヴァーが、並行世界のプロウラーとしてカメオ出演していたり、撃たれたベンおじさんを抱き上げるピーター(おそらくトビー・マグワイアのスパイダーマン)の映像が挿入されていたりと、これまでの実写版スパイダーマンの世界も並行世界であるということが本作で明かされていたんですよね。

 

だから次回作は、当初の予想が的中しそうな展開がサプライズとしてやってそうな気がするんですよね~。

そしたらスパイダーマンノー・ウェイ・ホーム以上のサプライズになりそうですけど。

 

 

最後に

書きたいこと山ほどあるんですけど、これだけは言いたい。

スパイダーパンクがまじかっけえ!

 

明らかにセックスピストルズの影響を受けてそうなどパンクなスパイダーマンなんですけど、正にロックというか反体制的な態度と心意気で、2099に協力はしているモノの、こういう組織に属することには本心では嫌がってそうな雰囲気の奴。

だからマイルスに「壊せ」と促すのがまたかっけえというか。

 

しかもこっそりグウェンを後押しするために海賊版のポータル移動用のデバイスを作っておいたりする用意周到な策士でもあり、今後の彼の活躍に期待ですね。

 

ユーモア的にもスパイダーマンインディアは良かったですね。

インディアのノリとでもいうんでしょうか、どこか常にポジティブ思考で誰とでも仲良くなれちゃう友好的な態度もまた親近感がわくというか。

 

今回240ものスパイダーマンが登場してるそうで、全部把握するにはスパイダーマン検定1級を取らないと無理そうですw

僕は8級なので全然わかりませんでした(そんな検定試験はないですw)

 

一応わかったのでいうと、東映スパイダーマンは一瞬出てましたねw

あとはホントに存在するの?ってな具合で、恐竜のスパイダーマンとか西部劇っぽいカウボーイのスパイダーマンとか、ゴリゴリアメコミ!って感じの光沢感のあったパーカーを羽織ったスパイダーマンとか、ドクターオクトパスのようなアームの突いたスパイダーマン、猫みたいなやつにアバターと化したスパイダーマンまで、まぁたくさん登場してましたね。

まぁほとんどがモブキャラでしたけどw

 

物語的には、スポットとの対決を一旦置いて、マイルスの暴走をメインにマルチバース間の混乱を描いた作りで、個人的にはスマートな物語構成とは思えなかったんですが、とにかく次回作が素晴らしいんでしょう。

 

来年まで楽しみは取っておきましょう。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10