モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

新作映画ばかり見ないで、旧作映画も見ようね。楽しいぞ。

実写映画「ブルーロック」感想ネタバレあり解説 サッカーなめんな。

ブルーロック

FIFA北中米ワールドカップ、日本はグループ予選2位で突破したものの、ラウンド32でブラジルに惜しくも敗戦。

「新しい景色 最高の景色」という目標を掲げ優勝を目指しましたが、悔しい結果となりました。

 

ファンや記者たちの間でも今回の結果に対して様々な議論がされていますが、三苫、南野、久保、遠藤という主力、特にシャドーのポジションが圧倒的に少ない中でもグループ突破できたことは、明らかにサムライブルーが強くなった証拠だと思ってます。

その進化は純粋に評価したい。

もちろん改善の余地は大いにあるわけで、今回の悔しさを4年後にぶつけてほしいです。

次の世代はマジで強いの揃うと思ってるので。

 

…と、いきなり熱いサッカー愛があふれてしまってますが、実は前回カタール大会をきっかけに、中学生時代から熱を入れていたサッカーへの情熱が再燃、週末プレミアリーグを観戦しながら知識と観察眼を鍛え、今回DAZNの詐欺まがいな広告に騙されることなく最安プランで加入し、結果70試合を観戦することができました。

 

やっぱり勝ち上がっていく国には、必ず点を決めてくれる「ストライカー」がいることが今回強く感じましたね。

メッシ、エムバペ、ハーランド、ケインにベリンガムと、圧倒的なこの力で何度もチームを救ってきた存在。

サムライブルーも強いけど、彼らに匹敵するストライカーは、残念ながらいない。

 

今回鑑賞する映画は、まさに日本代表のストライカー不足を解消してくれるのではないかという内容の映画。

10代のエゴイストたちによる壮絶な戦いが、胸を熱くするのか、それとも2.5次元的なビジュアルに興ざめするのか…。

早速鑑賞してまいりましたっ!!

 

 

作品情報

原作・金城宗幸/漫画・ノ村優介により2018年から講談社「週刊少年マガジン」にて連載され、斬新な設定と個性的でエゴイスティックな登場人物たち、予測不能なストーリー展開で国内外から人気を集めるサッカー漫画「ブルーロック」。

「史上最もイカれたサッカー漫画」と呼ばれる本作は、コミックは累計発行部数6000万部を突破、スピンオフ作品やアニメ作品など物語は徐々にフィールドを広げ、ついに実写映画化にまでたどり着いた。

 

日本サッカーの優勝を目指すため、革新的なストライカーを養成する施設を舞台に、日本代表の座をかけて真のエゴイストを目指す若き男たちの物語を、長期にわたって練習と過酷な撮影に臨んだ出演者たちの努力と熱狂が詰まった青春映画。

 

キングダム」や「国宝」などを手掛ける制作会社「CREDEUS」のプロデューサー・松橋真三は、子供たちから「ブルーロック」を勧められ読破。

青春スポーツだけではなくデスゲームの要素も秘められたサバイバルな内容に、これなら世界で通用できるのではないかと思ったのが映画製作のきっかけになったとのこと。

 

今回通常の製作委員会方式ではなくCREDEUSと講談社が共同で合同会社を設立、制作スタイルとして初の試みとなったプロジェクトにより、生身の人間ができるギリギリのところを攻めるアプローチを目指したそう。

実際サッカーをプレーする演者の面々も、撮影前からトレーニングや練習に励み、自主トレや筋トレはもちろんフードコーディネーターによる食事管理まで徹底するなど、アスリート並みのハードな練習をこなしたとのこと。

 

誰もやったことのないプレーシーンを実現するために、実際に日本代表として活躍した松井大輔氏を監修スタッフを招へい、さらに3Dアニメーションで活躍するストーリーボードアーティスト協力のもと、カメラと演者をどう動かすのかをディテールにこだわりながら制作したとのこと。

 

そんな無謀ともいえる挑戦に挑んだ主演には、「あの人が消えた」の高橋文哉が抜擢。

かねてよりスター性を感じていたプロデューサーからオファーを受け即答。

サッカー未経験から始めた役作りを約3年かけて続けていたという。

 

他にも、「カラダ探しTHE LAST NIGHT」の櫻井海音、「ロマンティック・キラー」の高橋恭平、「口に関するアンケート」の綱啓永、俳優・沢村一樹の息子として知られる野村康太、「恋愛裁判」の倉悠貴、「かくかくしかじか」の畑芽育、そして「悪い夏」「宝島」の窪田正孝など、これからを担う次世代の俳優たちが勢ぞろいした。

 

彼らが巻き起こす蒼き熱狂に、胸が熱くなるっ!

 

 

 

 

あらすじ

 

「日本サッカーに足りないのは、エゴだ――」

 

日本をサッカーワールドカップ優勝に導く革命的なストライカーを育成する施設
〝青い監獄〟(ブルーロック)に、全国の高校生FWたち300人が招集された。

 

勝ち上がれるのはたったひとり、敗者は日本代表入りの権利を生涯失うという熾烈なサバイバルマッチに、己のサッカー人生をかけて挑む主人公の潔世一(高橋文哉)たち。

 

世界一“エゴイスト”なストライカーの座を掴み取れ ―― 生き残れるのは、誰だ?(公式より抜粋)

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キャラクター紹介

  • 潔世一(いさぎよいち)(高橋文哉)…無名の高校生FW。いつか日本代表のエースストライカーになり、W杯で優勝するのが夢。県大会決勝でゴール前のチャンスでありながらパスを出した選択を悔いている。夢を叶えるため、そして人生を変えるために”ブルーロック”プロジェクトに参加する。
  • 蜂楽廻(ばちらめぐる)(櫻井海音)…独特な感性の持ち主でマイペースな性格。センス抜群のドリブルを武器に自由奔放なサッカースタイルを好む。入寮テストの際、同じチームZで出会った潔に対し強い興味を持ち、以降は互いに良き理解者となる。
  • 千切豹馬(ちぎりひょうま)(高橋恭平)…長い赤髪がトレードマークの少年。“とある理由”からブルーロックへの参加を決意。端正なルックス、クールでマイペース。

 

  • 國神錬介(くにがみれんすけ)(野村康太)・・・スポーツマンシップと漢気にあふれた好青年で、信念は「正々堂々」。まっすぐで誠実な性格からチームメイトの信頼も厚い。強靭なフィジカルと左足のミドルシュートを武器としている。
  • 五十嵐栗夢(いがらしぐりむ)(青木柚)・・・自称”諦めない心”が武器のお調子者。実家の寺を継ぎたくないため、日本代表になれたら継がなくてもよい、という約束を父親と交わしており、”青い監獄(ブルーロック)”参加をチャンスだと思っている。自己主張は強いものの、自身の実力がチームメイトと比べて劣っていることは自覚している。
  • 成早朝日(なるはやあさひ)(西垣匠)…チームのムードメーカー的存在。やんちゃな言動が目立つが、6人兄弟の長男でアルバイトや家事に追われながらサッカーを続ける苦労人。将来、日本代表になって家族を養うことを目標にプレーしている。

 

  • 我牙丸吟(ががまるぎん)(橘優輝)…凄まじい肉体のバネを誇る”野生児”。そのバネを活かした変則的な動きと肉弾戦を得意としている。サッカー以外でも手づかみで食事をするなど予測不能な言動が目立ち、周囲が困惑するようなことも。
  • 雷市陣吾(らいちじんご)(石川雷蔵)…攻撃的な性格の青年で金髪がトレードマーク。試合中も敵味方問わず周囲を威嚇するなど荒々しいプレーが目立つが座右の銘は「セクシーフットボール」。華麗なシュートテクニックとフィジカルの強さには自信がある。
  • 伊右衛門送人(いえもんおくひと)(岩永丞威)…どのポジションでもそつなくこなせるオールラウンダー。人の頼みを断れない性格で一次セレクションではゴールキーパーを任される。見た目の通り精神的にも大人で、人当たりも良く衝突しがちなチームメイトをまとめている。

     

  • 久遠渉(くおんわたる)(浅野埈哉)…周囲への気配りができる性格で武器は高いジャンプ力。作戦の立案も担当し、チームを仕切る司令塔として信頼を寄せられている。しかし、作戦名のネーミングセンスは独特のようだ。
  • 今村遊大(いまむらゆうだい)(櫻井佑樹)…ノリが軽くチャラい見た目の通り軟派で女好きな性格。一見するとやる気がないように見えるが、サッカーを恋愛に置き換えて試合を見定め、持ち前のスピードとテクニックを武器にフィールドを駆けまわる。
  • 吉良涼介(きらりょうすけ)(倉悠貴)…潔と埼玉県大会決勝を戦った「松風黒王高校」のエースストライカーで、日本サッカー界の宝と呼ばれるほどの実力者。初対面の相手にも友好的に接する紳士的な性格。サッカー日本代表を心から尊敬しており、現在の日本サッカーを見下す絵心の考え方には否定的。

 

  • 凪誠士郎(なぎせいしろう)(K【&TEAM】)…サッカー歴半年ながら桁外れのサッカーセンスを誇る天才FW。サッカーをはじめあらゆるスポーツに興味がなかったが、同じ高校に通う玲王に潜在能力を見出され、強引に誘われる形でサッカーを始めた。天性の身体能力とトラップ力を武器に、常人には真似出来ないようなプレーを披露する。私生活では超がつくほどのめんどくさがり屋。
  • 御影玲王(みかげれお)(綱啓永)…あらゆるプレーに対応可能な器用さを持つチームVの攻守の要。大企業・御影コーポレーションの御曹司で何不自由のない人生に退屈していたが、偶然サッカーW杯決勝戦を目にしたことで、自身もW杯優勝を目標に凪を誘ってサッカーを始めた。玲王にとって凪は、“宝物”であり、サッカーでも必要不可欠な相棒。

 

  • 剣城斬鉄(つるぎざんてつ)(樋口幸平)…爆発的な加速力と左足から放つシュートが武器で、トレードマークはメガネ。知的な雰囲気を醸し出しているが、実際は難しいことは苦手で、それを隠すため難しい言葉を無理矢理多用するが、誤用だらけである。そのため凪や玲王から「バカ斬鉄」と呼ばれている。一方で、試合中熱くなった玲王を諫める冷静な一面も。
  • 二子一揮(にこいっき)(富本惣昭)…目元を隠す長い前髪が印象的な頭脳派プレイヤー。冷静な分析力を武器にゴールを狙う。
  • 大川響鬼(おおかわひびき)(木田佳介)…熊本県大会得点王に輝いた全国レベルのストライカー。揺るぎないフィジカルと力強いシュートで見る者を圧倒する。

 

  • 鰐間淳壱(わにまじゅんいち)(三浦獠太)…チームWの中核を担う双子・鰐間兄弟の兄。巻いたような特徴的な眉毛がトレードマーク。口数は少なく、言いたいことは弟の計助に代弁してもらっている。
  • 鰐間計助(わにまけいすけ)(三浦獠太)…チームWの中核を担う双子・鰐間兄弟の弟。兄の淳壱とは、言葉を介さずともほぼ完璧な意思疎通が出来るほど通じ合っており、そこから繰り出されるコンビプレーを得意としている。なお、鰐間兄弟は千切と同じ高校の出身で、サッカー部の先輩。
  • 馬狼照英(ばろうしょうえい)(東啓介)…自分こそがフィールド上のキングだと豪語する。その言動に恥じない強靭なフィジカルと正確無比なシュートテクニックを誇る。

 

  • 絵心甚八(えごじんぱち)(窪田正孝)…“ブルーロック”プロジェクトの全権を握る毒舌コーチ。いつもインスタントラーメンやカップ焼きそばばかり食べている。世界一のストライカーを生み出すため、300名の高校生に生き残りをかけた特殊な訓練を課す。
  • 帝襟アンリ(ていえりあんり)(畑芽育)…日本フットボール連合新入職員で、日本代表のW杯優勝が夢。 その夢を叶えるため“ブルーロック”プロジェクトを発足させコーチとして絵心甚八(窪田正孝)を指名した。 各選手の情報を取りまとめるなど、絵心の右腕としてブルーロックを支える。

(以上公式より)

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの名作スポーツ映画があるけれど、サッカーが題材の映画ってどこの国の製作でも名作ってないよなぁ…。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

 

感想

どうしても原作通りにやらないとダメだったのか。

大体世界一のストライカーを決めるプロジェクトとしてロジック的におかしすぎるサバイバル。

製作がやりたい事と、技術と演出が追い付いてない。あと演者も。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった?

県大会決勝、ゴールキーパーと1対1でパスを出した結果、味方の選手が外してしまって敗退。

主人公潔世一は、そんな悔しい思いを拭いきれずにいた。

 

結果論でしかないが、あそこで潔がシュートして外してしまったら、一体どっちが悔しいんだろう。

今回の場合、きっと責められるのはどフリーでパスをもらっておきながらシュートを外した味方の選手だろう。

 

俺的にはこの時点でフォーカスを当てるキャラが間違ってるのではないか?と感じた。

パスをしてしまったことは確かにゴールを決めるのが仕事のストライカーとしては失格かも知れないが、選択は決して間違ってない。

ドイツとの親善試合でも日本が優勢の状態の中、1対1でシュートを決められたはずなのに、敢えて走り込んできた浅野にパスをして確実にゴールを決める選択をした久保の決断は間違ってない。

彼だってものすごくエゴイストなのにそれをできる決断力。これこそが日本代表に相応しい選手だと。

 

・・・と自分のサッカー論、ストライカー論を話したところで映画の感想にならないのでこの辺にして。

 

とまぁ、せっかくどフリーでもらったのに決めきれなかった選手が「なぜ俺はあんなところでミスをしてしまったんだ…」と落ち込んでいた矢先に、日本サッカー連合(普通にJFAの名前使えなかったの?)から白羽の矢が刺さってプロジェクトに参加って流れの方が、俺的にはしっくりくる。

 

でも、ま、あんなところでシュートミスするような奴に強化選手召集の手紙なんか来ないか。

 

あっさり潔のバックボーンは簡潔にまとめられ、物語はすぐさまブルーロックプロジェクトへと移る。

日本全国から集められた300人の高校生ストライカーが、5つのブロック×5つのチームに振り分けられ、各ブロックごとにリーグ戦を行い上位2チームが第1セレクションから第2セレクションへと進出、敗退してもチーム内の得点王だけが残れるという仕組み。

このセレクションの前に入寮テストが行われ、制限時間内に最後までボールを持っていた奴が失格となる鬼ごっご的ゲームが行われた。

 

最後まで残った1人を決める者が日本代表への道を許され、負けた者は一生日本代表に入ることができないという命がけの戦いがこのブルーロックプロジェクトとのこと。

今回は生き残った5名がU-20の日本代表に登録されるという特典があるそうな。

 

と、プロジェクトの説明はこの辺にして、全体的な感想としてはそんなやり方じゃ凄いストライカーなんか生まれねえだろ、のオンパレードだった。

 

原作もアニメも見たことないので、一定のフィクションは目を瞑るとして、それでも現実的に在り得ねえだろと思うツッコミをガンガンしていこうと思う。

 

やはりテニスの王子様的2.5次元ビジュアルは、見ていて不快だった。

実際300人が集う中で強者をどもをどう見映えさせ、どう個性化して目立たせるかを考えた結果、一般的に在り得ないビジュアルにする決断は良いとしよう。

そもそも漫画が原作だという大前提があるのだから、ファンのためにも忠実に再現するのが「礼儀」だ。

 

しかし個人的には一番忠実にしなくてはならないのは「サッカー」だと思っている。

これはサッカーという世界最高のスポーツを観戦するあまり熱が入ってしまっているから余計だ。

 

果たして全国高校サッカー大会で、オール金髪や紫の髪、赤ロン毛にソフトモヒカン、メッシュといった奇抜な髪型でプレーしている選手はいるか?

そんな「見た目」ばかり意識してる奴が1軍に入れるわけないし、全国大会に出られる能力を持ってるわけがない。

そういう点においてリアリティがない。

 

だからこそ、どうにかしてほしかった。

 

この辺はぶっちゃけ序の口。

とりあえず実写化映画全般に対する常套句的文句から切り込んでみた。

そこまで怒ってない。

 

 

肝心なのはこの第1セレクションの内容。

ストライカーたちを11人ずつにまとめて試合させて順位の高いチームが次のセレクションに進出という内容。

絵心の理屈はなんとなくわかる。

「俺が点を取ってチームを勝たせる」マインドでサッカーをやってきた奴らなんだから、そりゃチームとして成立なんかしない。

だからこそどうやって勝つかを考えるのが意図、そして勝つために何を覚醒させるかというのが個人の課題。

 

当初は幼稚園や小学校の授業でよく見られる「お団子サッカー」だが、知らず知らずのうちにフォーメーションを作り役割を見つけ、各々の特性を活かして勝利を目指していく。

映画に足りないのはそこに至るまでのプロセスが抜けている点。

個の強い者同士が指導者がいない中でどうやって調和を作りチームになっていくのかが全く見えない。

 

別に試合内や試合外で見せてもいいけど、結局潔の「空間把握能力」の片鱗を始めとした各々の才能を、無意識に感じあって勝利に導くというものばかり。

 

やっぱり誰かが司令塔なりコーチ的立場になって戦術や作戦を立てないと試合は勝てないのではないかと思う。

だからこそ、それを俯瞰でゲーム展開を見れる潔を中心にチームを作ってくプロセスを見せた方が、映画としては面白いのではないかと思った。

 

1試合目はズタボロに負けたけど課題はできた。

久遠が皆に強みや武器を聞いて回ったのは裏切るためだったけれど、そうした特性やプレースタイル、後はかつてやったことあるポジションなどを聞いて回りゲームを組み立てるようなコミュニケーションや戦術を、もっとみんながやっていく描写をモンタージュだけでも見せれば、スポーツ映画特有の「アガる」展開が生み出せたのではないか。

 

大体図体がデカいだけでキーパーをやらされていた伊右衛門という選手、彼は本当にあのポジションで満足なのか?

どういう経緯であのポジションをやらされているのか。

しかも彼はずっとあのポジションでやるしかないのに、もし最後まで残ったら本当にストライカーとして素質があるのかどうかをどういう基準で判断するのか?

 

しかもランキングは「得点を決めたものがランクアップ」というのもキーパー的には圧倒的不利で、色々考えていくとプロジェクト自体が普通に変だ。

 

 

現代サッカーのストライカーは、Jリーグ発足時の様なプレイでは全く歯が立たない。

前線でボールが来るのを待って個人技で決められるような甘い世界ではない。

ストライカーも前線でプレスをかけて守備をしなければならないし、上田綺世のように一人でボールを受けてシャドーストライカーにパスをするようなポストプレーも要求される。

 

本来あるべきプロジェクトは、こんなストライカーだけでチーム作らせて試合して勝利を目指すような内容ではなく、どういうタイプのストライカーかを絵心を中心とした指導者が見極めて、その特性を伸ばすようなカリキュラムにしないとダメなのではないか。

 

 

そもそも、絵心甚八という男は何者なのか。

劇中全く説明がない。

いきなりみんなの前に現れて、カップ焼きそば食いながら「お前ら才能の無い下の下の連中」だとゴミみたいに言われても、サッカーの何を知ってるかわからない青い監獄の看守以上の威厳などない存在。

よって選手たちにとって特に響くものがない。

 

恐らくかつて日本代表に選ばれるほどの逸材だったけど、何らかの理由で干されたとかそういうバックボーンの持ち主なんだろう。

相当のエゴイストだったんだろうが、果たしてエゴイストが次のエゴイストを発掘できる観察眼など持っているのだろうか。

またそんな奴が指導者に向いているのだろうか。

その辺は物語を追わないと分からないんだろうが、しっかり今回の劇中に語るべき部分だったと思う。

 

 

さらに残念なのは、プレイ中のおしゃべりが多すぎる。

これはプロダクションノートに書いてあったので理解できたが、どうやら「THE FIRST SLUM DUNK」を意識したらしい。

王者・山王高校ととの一騎打ちの中で、確かに独り言や回想、選手たちとの会話が随所に描かれていた。

原作も同様で、普通の試合なら在り得ないやり取りがあるからドラマが生まれたし、コミックやアニメ―ションだとなぜかそれがゲーム展開の邪魔にならないからハマったように思う。

 

それを実写映画でやるとどうなるか。

明らかに失敗だったと思う。

 

ひとつひとつのプレーの中でどんな迷いや選択肢が繰り広げられるのかを見せる瞬間は、映画的にも必要だと思う。

しかし、パスをつなげるまで、センタリングを上げるまで、ゴールを決めるまでなど、プレーを止めてまで描く回数が多すぎる。

 

今回試合が4試合描かれるが、このやり方で試合展開を見せてもただクドイだけ。

この方式で描くなら、最初と最後に的を絞って見せた方が良かったかもしれない。

それくらいプレーを止めて対峙や葛藤や説明を描くのが多すぎた。

 

 

バスケは数十点も重ねて戦うスポーツに対し、サッカーは1点を争うスポーツ。

今回ストライカーしかいないチーム同士の試合だから、普通のサッカーの試合よりも比較的点数は多い。

5-5なんてあまりあり得ないが、点取り屋しかいないから妥当な点数。

 

何が言いたいのかというと、数十点決める試合の中で、会話なしで点を決めるシーンがあっても成立するのがバスケ映画の利点。

点を決めるまでの過程をノンストップで見せることができるわけだ。

その部分だけを切り取れば「リアル」だと思う。

バスケ映画の場合、そうした「リアル」と会話やコミュニケーション、葛藤や迷いといった一人語りを見せる「漫画的リアル」が成立するから映画として成立するんだと思う。

 

しかしサッカーを映画にした場合、スラムダンクのようにノンストップで1点を決めるシーンを入れるわけにはいかない。

点を入れる回数がバスケに比べて少ないからだ。

総得点100を超えるスコア分の○○のバスケに対し、総得点一桁など当たり前の点数分の○○。

選手同士の会話や対話なしで描ける技量があれば映画的にうまくいくけど、やっぱりスラムダンクのようにプレーを止めてまで描くやり方じゃ、サッカー映画はうまくいかない。

 

・・・とダラダラ書いてみたけど、上手く伝わるかな…。

 

 

最後に

色々あれこれダメな所を書いてみましたが、極論で言うと、サッカーは映画に向いていないってことです。

 

演者たちのプレーも正直「うおぉすげえ!!」とはなりませんでしたし。

強いて言えば櫻井海音くんだけ、キャラの特技ってのもあって見映えするプレーがたくさんあって「あぁこの子はちゃんとサッカー出来る子だ」って誰もが思うはず。

リフティング捌きもお手の物だし、マルセイユルーレットにヒールリフト、お手本みたいなセンタリングの動きだったりと、どれもお見事。

 

凪ってキャラがやたらイブラヒモビッチのようなアクロバティック過ぎるプレーしていて笑っちゃったけど、きっとキャプテン翼を実写化したらあんなシーンだらけなんだろうなw

 

やっぱさ、CGとか使わないでものすごいプレーを見せてくれないと見ていて燃えないし、ゴールに向かうまでのプレーを止めちゃダメだと思うんだよなぁ。

緊張感がまるでないよね。

 

もっといろいろ言いたいことあるんですけど、企画として厳しいものがあった映画でした。

でも、続編は見に行くよ。

せっかく見たし。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10