モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

Netflix実写ドラマ「幽遊白書」感想ネタバレあり解説 圧倒的に尺が足りないから!!

幽遊白書

俗に言う「コミック実写化」。

やって良い作品とやってはいけない作品がある。

 

特にSF要素の強い描写や現実離れした動き、生身の人間でビジュアル化してはいけないキャラなど、どれも非現実的なものだからコミックで留めたいわけです。

 

今回観賞するドラマは、個人的には「実写化してはいけない」タイプの作品。

小学校時代に夢中になったコミックを、生身の人間では表現できないキャラクター像に加え、学芸会レベルの衣装ときたもんだからさぁ大変。

 

正直、コミックで描かれたものを、そのまま表現するって芸がないんですよ。

そこはよ?海外の、それこそMCUみたいに「映画用」に「ドラマ用」に変換しても良いと思うんですよ。

もちろんそれだけじゃない、一つのコンテンツとしての完成度が求められるわけだから、お話の工夫も必要なわけで。

 

普段はドラマ作品の感想なんて書かないですけど、あまりの思い入れから記すことにしました。

ボロクソだったらすいませんw

早速鑑賞いたしました!!

 

 

作品情報

HUNTER×HUNTER」、「レベルE」などで知られる漫画家・富樫義博のブレイク作品として1990年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され人気を博した漫画を、「君の膵臓をたべたい」、「響ーHIBIKI-」の月川翔監督と、「今際の国のアリス」をはじめ国内のVFXの一手を担う製作プロダクション「ROBOT」の手によって実写化。

 

不良として恐れられるも不慮の事故で命を落としてしまった主人公が、妖怪絡みの事件を捜査する霊界探偵に任命され、霊界や人間界を揺るがす事件に挑みながら、様々な敵と戦いを繰り広げていくファンタジーアドベンチャー。

 

ONE PIECE」の映像化を成功させたNETFLIXが、原作の世界を忠実に再現するために5年の歳月をかけて製作された本作は、日米グローバルワンチームでの協力体制、並びに世界に作品を供給できるネトフリだからこそ用意できた潤沢な予算によって、ハイクオリティなコンテンツとして完成させた。

 

そんな世界基準を目指す本作には、「東京リベンジャーズ」を大ヒットに導いた北村匠海を始め、「HiGH&LOW THE WORST」の志尊淳、「シン・仮面ライダー」の本郷奏多、「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」の上杉柊平らが主要キャストを務めるほか、本作のヴィランを、「最後まで行く」の綾野剛と「ミステリと言う勿れ」の滝藤賢一、そして「正欲」での演技が評判を呼んでいる稲垣吾郎が務める事でも話題を呼んだ。

 

解禁された情報や予告編を見たファンからの厳しい声が上がる中、果たして本作は原作ファンはおろか、世界中を巻き込む旋風を巻き起こせるのか。

 

ダテにあの世は見てねえぜ!!!

 

 

youtu.be

 

キャラクター紹介

  • 浦飯幽助(北村匠海)・・・ケンカに明け暮れ、学校でも札付きの不良として恐れられているこの物語の主人公。ある日、幼い子供をかばって事故死してしまう。しかし「不良である幽助が子供を助けて死ぬ」ことは霊界にとって想定外だったため、妖怪が関わる事件を解決する霊界探偵となって蘇り、やがて壮大な戦いに挑むことになる。

 

  • 蔵馬(志尊淳)・・・非常に力の強い妖怪で、ある重要な目的の為に魔界の三大秘宝を盗み出すが、やがて幽助と共に妖怪たちと戦うことになる。中性的で妖艶な雰囲気が漂う青年で、赤髪のロングヘアがトレードマーク。

 

  • 飛影(本郷奏多)・・・目的のためには手段を選ばない非情な性格の妖怪で、蔵馬と共にある目的のために魔界の三大秘宝を盗み出す。幽助と戦うことになるが、その目的には実は意外な秘密が隠されている。炎のように逆立った特徴的な黒髪が印象的。アニメ版では瞳の色が赤かったが、実写版のキャラクターアートでは青色になっている。覆い隠した額に何があるのかも気になるところ。

 

  • 桑原和真(上杉柊平)・・・幽助のライバルを自称する、喧嘩っ早いお調子者。しかし、人情深く心優しい漢気溢れる一面も併せ持つ。実写版では、トレードマークであるリーゼントがスタイリッシュな現代版にアップグレード。原作では人並外れたド根性と強力な霊力で活躍した。

 

  • 雪村螢子(白石聖)・・・幽助の幼馴染
  • ぼたん(古川琴音)・・・不慮の事故に遭った幽助を死後、霊界へ導く案内人
  • 雪菜(見上愛)・・・生き別れた兄を探す妖怪氷女
  • 鴉(清水尋也)・・・戸愚呂兄弟とともに幽助たちの行手を阻む支配者級の妖怪
  • 武威(荒井敦史)・・・鎧を纏い巨大な斧を振るう妖怪
  • 温子(伊藤歩)・・・幽助の母親
  • コエンマ(町田啓太)・・・霊界探偵となった幽助に指令を与えるエンマ大王の息子
  • 幻海(梶芽衣子)・・・幽助と桑原の師範となる霊光波動拳の使い手
  • 戸愚呂兄(滝藤賢一)・・・人間から妖怪へ転生した戸愚呂兄弟の兄
  • 左京(稲垣吾郎)・・・戸愚呂兄弟を雇い裏社会を牛耳る謎多き人物
  • 戸愚呂弟(綾野剛)・・・幽助たちの前に立ちはだかる最強の敵

(以上公式より抜粋)

 

 

 

 

 

 

予告編を見るからに、コミック6巻あたりまでを描くものと予想してますが、朱雀んとことか省くのかなぁ…。

霊丸に霊剣、邪王炎殺黒龍波、そして風華円舞陣などの必殺技を楽しみたいし、戸愚呂の鬼強な姿も見逃せませんね。

ここから観賞後の感想です!!

 

感想

圧倒的に尺が足りない!!!

全部で5話ってっ!!

そしてジャンプの3原則「努力・友情・勝利」の概念が全くない!!

こんなの幽白じゃないっ!!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

各話あらすじ

  • 第1話

魔回虫に寄生された運転手の暴走。

その前に飛び出してしまった少年マサルの命を救うため、体を張って飛び出した浦飯幽助。

死んでしまったことに気付くのに時間がかかったが、霊界の案内人・ぼたんによって連れられてきた霊界で徐々に自分の置かれた立場に気付く。

 

しかし幽助の死は、閻魔大王の息子・コエンマによると「想定外」だった。

よって、生き返らせることを約束したが、コエンマは一つ条件を与える。

それは「霊界探偵」になることだった。

 

どうせ生き返っても誰も喜ばない、だから死んだままでいいと嘆く幽助。

しかし、自分の通夜を覗きに行くと、母親・温子と共に泣く幼馴染の瑩子の姿を見て、「生き返る」ことを決意。

 

しかし、人間界と魔界を繋ぐ大きな穴から侵入してきた魔回虫は、幽助の通う皿屋敷高校の同級生・桐野に寄生。

自分をいじめる同級生に牙を向け、大けがを負わせる。

そこへやってきた幽助のライバル・桑原もまた暴走する桐野を制止しようと立ち向かうが、圧倒的な力を前に歯が立たないでいた。

 

桐野の暴走によって周囲が火事となってしまう。

やがて幽助の遺体が眠る実家にまで火が回ってしまい、瑩子は幽助の遺体を回収しに向かう。

ギリギリのところで蘇生した幽助は、瑩子を抱え家を飛び出し、暴走する桐野と対峙。

 

生死をかけた戦いが幕を開ける。

 

  • 第2話

霊気を纏った打撃によって魔回虫を退治した幽助。

 

剛鬼、蔵馬、飛影という妖怪によって盗まれた闇の三大秘宝「降魔の剣、暗黒鏡、餓鬼玉」を奪還するため任務に就く幽助。

 

マンションの一角で子供の魂を吸い取る剛鬼を見つけた幽助は、餓鬼玉を回収するべく戦いに挑む。

 

防戦一方の幽助だったが、意地の霊丸を顔面にお見舞いし勝利。

 

その様子をただ見守っていただけの蔵馬。

やがて幽助を誘導するかのように接触。

病気で余命わずかの母親の命を救うために暗黒鏡を奪った蔵馬は、満月の夜にその鏡を使う。

 

どんな妖怪でも良い奴はいる、そう悟った幽助は、桑原の制止を振り切り蔵馬のいる病院へ向かい、自分の命を半分やる代わりに蔵馬を助けてほしいと暗黒鏡に想いを伝える。

 

  • 第3話

降魔の剣を回収すべく飛影の行方を追う幽助。

氷女の流す氷泪石を打って金を稼ぐ成金・垂金の屋敷に侵入した飛影を迎え撃つ幽助だったが、圧倒的なスピードを前に歯が立たないでいた。

 

そこでぼたんは、コエンマの指示の下、幽助を霊光波動拳の使い手・幻海師範の下で修業することを薦める。

なぜかついてきた桑原と共に、苦しい修行を送る幽助。

 

何故戦うのかを必死に考える幽助だったが、がむしゃらに修行を積む桑原の霊力開眼を目の当たりにし、真剣に修行に励む決心をする。

 

幻海は、どんな相手にも打ち勝つために、自らの体内から霊光玉を幽助に授ける。

修行を終えた二人を見送る幻海。

そこに戸愚呂弟が現れる。

 

  • 第4話

瑩子が飛影に浚われた。

必至で彼の後を追う幽助だったが、それは戸愚呂兄の罠だった。

 

飛影とサシでの戦いを挑む幽助の前に蔵馬が現れ、事の説明をし誤解を解く。

やがて桑原も合流し、戸愚呂兄弟の雇い主・左京が用意した船で島へ向かう。

 

左京は、人間界と魔界を繋ぐ大きな穴「シンクホール」を広げるため、莫大な資金を費やしていた。

金持ちらに「妖怪バトル」の勝敗をベットさせ、その掛け金を資金に充てていた。

 

ボディガードとして雇われていた戸愚呂弟は、より強い者と戦いためにウズウズしていたが、幽助の存在を知り戦いを挑もうと企む。

弟のために一肌脱ごうと、兄は瑩子をさらったのだった。

 

 

島に着いた一行は、それぞれが刺客と1対1の戦いをすることに。

蔵馬は鴉と、飛影は武威と、桑原は戸愚呂兄と、そして幽助は戸愚呂弟との対決に挑む。

 

  • 最終話

蔵馬はかつての姿・妖狐の姿となって勝利、飛影も奥義・邪王炎殺黒龍波を放って辛くも勝利。

桑原は戸愚呂兄に苦戦するが、なんとか瑩子と雪菜を守ることに成功した。

 

そして幽助は、力の残っていない蔵馬と飛影と共に戸愚呂弟に挑むが、まるで歯が立たないでいた。

戸愚呂兄の告白によって、幻海は弟の手によって殺されたことを知る一行。

 

桑原もまた戸愚呂弟の手によって瀕死の重傷を負ってしまう。

 

哀しみに暮れる幽助は、内に秘めた霊力が増大。

この戦いを終わらせるため、100%の状態となった戸愚呂弟に向け、特大の霊丸を撃ち放つ。

果たして勝者はどちらの手に。

そしてシンクホールを塞ぐことができるのか。

 

 

・・・というのが全体的なあらすじです。

 

 

これは幽遊白書じゃない。

久々に怒り心頭です。

色んな実写化を見てきましたが、幽遊白書の良い所、いや少年ジャンプがもたらす素晴らしさを全て損ねている駄作でした。

 

まず一番言いたいのは「5話しかない」という圧倒的尺の短さ。

1話~3話までは、単行本1~3巻を踏襲した内容で、蘇生する幽助から、飛影、蔵馬との対決を通じた出会いが描かれてます。

 

そう、この時点で残り2話なんです。

一体どうやってあの戸愚呂兄弟までたどり着くのか。

実際には、幻海師範の後継者決定戦改め、乱童探しというミッションをすっ飛ばしての修行のみという内容。

しかもそこに無理矢理桑原を連れてきての霊力覚醒をつけてくる。

 

まぁここはいい。

そして朱雀との戦いを一切無視しての雪菜奪還作戦。

単行本6巻にあたる内容まで描き、浦飯らを暗黒武術大会へと導く、そしてシーズン2へ!という運びなのだろうと予想していましたが、まさかここへきて、暗黒武術大会決勝戦の同じような戦いを見せてしまうという、非常に無理矢理な展開。

 

そもそも第1話の時点で左京が人間界と魔界を繋ぐ穴を広げようと画策していた時点で、暗黒武術大会でのあの光景が出てくるかもしれないという危惧はしていましたが、鴉も武威も登場して、しかも妖狐に変身、黒龍波も出してしまうんだから、さぁ大変。

 

これを残り2話でやってのけてしまう脚本がとにかく残念で仕方ありませんでした。

 

 

なぜここまで残念と言ってしまうのかというと、少年ジャンプが掲げる3原則「努力・友情・勝利」の概念が全然描かれていないからです。

 

まず幽助と桑原の関係が弱いです。

元々全然勝てない桑原にも霊力があり、幽助の中に同志という気持ちが芽生えてくるわけです。

足手まといになるのではと思っていたが、朱雀らとの戦いで必死に食らいつく桑原のガッツは、幽助にとっても心強かったに違いないはず。

コイツが頑張ってるんだから、俺も絶対勝つ、というような負けん気根性みたいなものが後に友情を育んでいく物語なわけです。

 

ですが本作では、そういった張り合い根性みたいなものが最低限しか描かれてません。

そもそも桑原に霊感があることを幽助は理解してない描写が多く、幻海師範の修行で霊剣が出ても、幽助はなんも驚かない。

一応ここで彼に霊力があることを目の当たりにするんだけど、一切驚くことなく無zからの修行に勤しんでいく。

なんじゃそりゃと。

 

しかも桑原は、「蔵馬は妖怪だから肩入れするな」と手助けを邪魔する立場にいたし、突如と登場して勝手に仲間に加わる場の空気を読めない立ち位置ばかりで、明らかに桑原のキャラが「ついで」にしかなってません。

 

終いには戸愚呂兄との対決も深手を負って終わるという見せ場のないバトルになっており、非常に残念でしかありません。

 

とはいえ、桑原の男気はしっかり描かれているんですよね。

それこそ大久保や沢村らがケガして入院している姿を見て、もっと強くならなくてはと決心するし、ひとめぼれした雪菜を守る一心で戦う姿はさすが桑原といったところ。

そうした男気を、幽助との絆を深めるシーンを入れるとか、パーティーの中で見せてほしかったですね。

 

 

また友情に関してですが、幽助と蔵馬の間には、助けた恩があるというシーンから友情があるように感じますが、飛影との間にはさほど深い友情は見られません。

一応妹である雪菜の救出をしたいがために降魔の剣を盗んだ設定のため、さらわれた瑩子と共に身寄りを救出するための「仲間」としての理解はできると言えばできる。

 

しかし、互いの強さを認めたとかもなければ、勘違いで拳を交えただけのレベル。

本来ならば共に朱雀らを倒しに向かうエピソードがあるので、そこで色々確かめられたところがあるのに、尺を短くしてるせいで、こうした友情めいた描写が本当に足りないと思えて仕方ありません。

 

 

そして努力という点に関しても圧倒的に足りない。

今回のラスボスはあの戸愚呂兄弟です。

原作読んでる方ならわかると思いますが、たかだか幻海師範のところで約1ヶ月修行しただけで倒せる相手ではないし、暗黒武術大会決勝の前に授かる霊光玉をここで授けてしまうのも全く持って意味が分かりません。

あれもらうと、とんでもねえ痛みを伴うんですよ?ひたすら激痛に耐えなきゃいけないんですよ?

なのに、ただ、もらうだけであとはなんともない。

 

そんな楽な伝授で戸愚呂弟をたおせるわけねぇつうの!!

飛影と蔵馬は妖怪だからってことで、その計り知れない強さは理解できるとして、桑原も岩を木刀で斬るという修行だけで、戸愚呂兄に勝てるわけねえし、戸愚呂弟からのボディブローを喰らったら即死ですからw

 

要は、限界まで追い込まれてそこに秘めた強さが覚醒されるという描写が全然ないんですよ。

修行することはするけど、その修行の成果があまりにも出来過ぎなんですよ。

気がついたら特大霊丸撃てるし、なんならしれっと4発撃てるようになってる。

幻海師範が弟に殺されたことを知ってブチ切れるわけだけど、そもそもたった1ヶ月修行したくらいの師弟関係で、そんな悲しみ受けるのかよ?と。

 

そうした関係性を描く尺が全然足りないくせに、最終話でポテンシャル頼みで勝利へ持ってくんだから、何のカタルシスもないです。

 

結局、4人でパーティーを組んで、勝てそうにない相手に挑むから燃えるわけで、その道中で関係性を築いていくことで、彼らの掛け合いが楽しく思える。

そうした苦楽を共にするから、そして修行したり限界を超えるような戦いを前に勝つための努力をするから、勝利が美しく感じるわけです。

 

そのためにはやはり尺が大切です。

過程が大切です。

基本映画の感想しか書いてませんが、それは映画だろうが小説だろうが漫画だろうがドラマだろうが、やっぱりプロセスは大切なんですよ。

それを怠ったこの「幽遊白書」を、僕は「幽遊白書」の実写ドラマだと認めたくありません。

俺がなんであの原作が好きになったのか、このドラマを見ただけではあの時の感動は得ることができませんでした。

 

 

最後に

アクション面に関しては、かなり挑戦的な試みをしていたように思えます。

そうか、幽白を実写にしたらこういうアクションになるのかという、非常に多面的な視角から見せたり、緩急をつけたスピードで非現実感を見せ、さらにはVFXによって人間離れした相手とのバトルを実現させた。

 

相当な期間を設けて製作しただけあって、見事なアクションだったように思えます。

ぶっちゃけ1話での桐野とのバトルは、最近のゾンビモノにしか見えなかったですけどw

 

各キャラクターに関しても、ルックスに文句はあれど、特に「原作と違う!」とかはなく、普通に見られることはできました。

それこそ幽助を演じた北村くんは、東京リベンジャーズのような不良感とは違う不良をちゃんと演じられてましたから。

ちょっとセリフ回しが慣れてない感じがしたけどねw

 

あとはもう、戸愚呂兄弟演じた綾野剛と滝藤賢一ですね。

ラスボスとあって、その存在感は見事でした。

兄者はまぁ子憎たらしい不敵な笑みばかりで、あの軟体とバリエーション豊かな舐め腐った態度は笑いが止まりませんでした。

そして弟演じる綾野剛も、VFXによって描かれた大きな体と顔が全然合ってないし、走るだけで僕はツボってしまったんですが、それでも真面目に弟が持つ「強さだけでここまで来てしまったけど後悔はない」みたいな気持ちをうまく表現していたように思えます。

 

とにかく、このドラマは僕の中では失敗だったと。

やっぱり、せめて8話、長くて10話のエピソードで、朱雀をラスボスにした方が絶対よかった。

もしくは、朱雀編を経て、いよいよ戸愚呂兄弟と戦う、その強さに打ちひしがれながらも勝利するけど、実は全然本気出してませんでした…ってことでシーズン2でいよいよ暗黒武術大会編!!みたいな。

 

そうしないと、4人の絆が薄いですよ…。

ほんと、ここだけはちゃんとやってほしかったわ…。

 

余談ですが、「お前に圧倒的に足りないものがある、危機感だ」って原作のセリフまんま言ってるけど、結構危機感持って戦ってたと思うよ、幽助。

 

是非取り直して欲しいですw

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆★★★★★★★★2/10